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2022.09.15

ブレーカーはなぜ落ちる?ブレーカーの種類や漏電の調査方法

突然ブレーカーが落ちて、電気が使えなくなってしまうことがあります。ブレーカーが落ちる原因というのは1つではなく、ブレーカーの種類によって原因は異なってきます。今回は、3種類のブレーカーの紹介やブレーカーが落ちてしまう原因、漏電している場合の対処方法などを解説します。

ブレーカーとは?

ブレーカーというのは、電気の流れを遮断する役割を担う装置で、配線用遮断器ともいわれています。ブレーカーは分電盤の中に入っており、ブレーカーが「入」になっていると電気が流れている状態、ブレーカーが「切」になっていると電気が遮断されている状態です。

ブレーカーが落ちるという現象は、「入」になっているブレーカーがなにかの原因で突然「切」になってしまう状態を指します。

ブレーカーの種類とそれぞれの役割

ブレーカーと一言でいっても、ブレーカーの種類によってそれぞれ役割が違います。ここでは、漏電ブレーカー・アンペアブレーカー・安全ブレーカーの3種類を紹介します。それぞれのブレーカーの役割を把握することで、早急な問題解決につながります。

・漏電ブレーカー

漏電ブレーカーは、漏電が発生していると落ちてしまうのが特徴で、回路を自動的に遮断して感電や火災などを防ぐ重要な役割があります。漏電してしまった場合は、感電や火災の発生、電気機器の故障というリスクも考えられます。漏電ブレーカーにはテストボタンが設置されており、正常に動作するかどうかをチェックすることが可能です。

・アンペアブレーカー

アンペアブレーカーは、全体の電気を管理しているブレーカーとなっています。電気の使用量が電気会社と契約しているアンペア数を超えた場合に、電気の流れを遮断するという役割を担っています。アンペアブレーカーという呼び方の他にも、契約ブレーカーやサービスブレーカーという呼び方があります。

・安全ブレーカー

安全ブレーカーは、回路ごとの電気を管理しており、小さいサイズで複数のブレーカーが設置されているのが特徴です。各部屋や場所によって分けられており、最大容量のアンペア数を超えた箇所に該当するブレーカーが落ちる仕組みです。安全ブレーカーが落ちた場合は、該当する部屋・場所のみが停電することになります。

安全ブレーカーという呼びかけの他にも、子ブレーカーや分岐ブレーカーなどと呼ばれる場合があります。

ブレーカーが落ちてしまう原因は?

ブレーカーが落ちてしまう原因は、ブレーカーの種類によって異なります。ここでは、漏電ブレーカー・アンペアブレーカー・安全ブレーカーのそれぞれの落ちる原因を解説します。ブレーカーが落ちた場合は、まず3種類のどのブレーカーが落ちたのかをチェックしていきましょう。

・漏電ブレーカーが落ちる原因

漏電ブレーカーが落ちた場合は、配線もしくは電化製品などが漏電していることが考えられます。電気が流れるケーブルの老朽化や傷がついてしまった場合に、その箇所から電気が漏れてしまうと、漏電を感知して漏電ブレーカーが落ちます。

・アンペアブレーカーが落ちる原因

アンペアブレーカーが落ちる原因は、契約アンペア数以上の電気量を同時に使用していることです。契約アンペア数を超えて使用した場合、回路は自動的に遮断され、全体が停電状態になってしまいます。

・安全ブレーカーが落ちる原因

安全ブレーカーが落ちる原因は、該当の回路の場所で電気を使い過ぎていることです。基本的にはアンペアブレーカーと同じ仕組みですが、安全ブレーカーが落ちた場合は該当の部屋・場所だけ停電になります。

ブレーカーが落ちた際の対処法

ブレーカーが落ちてしまった場合に備えて、正しい対処方法を把握しておきましょう。ここでは、漏電ブレーカー・アンペアブレーカー・安全ブレーカーのそれぞれが落ちた際の対処方法を解説します。

・漏電ブレーカーが落ちた際の対処方法

漏電は感電や火災につながる可能性もあるため、漏電ブレーカーが落ちてしまった場合は電気工事業者に連絡するようにしましょう。プロに依頼することで、確実に安全に電気を復旧することが可能です。

あくまでプロに依頼することを優先しますが、漏電ブレーカーが落ちた場合の対処方法を紹介します。まずは、漏電している箇所を特定することが重要です。安全ブレーカーを全て切って、漏電ブレーカーを入れます。漏電ブレーカーが落ちるまで安全ブレーカーを1つずつ順番に入れていき、漏電ブレーカーが落ちた箇所が漏電の可能性がある部分です。

再び、安全ブレーカーを全て切り、漏電ブレーカーを入れて、漏電箇所以外の安全ブレーカーを入れます。漏電箇所の安全ブレーカーは切ったまま、漏電の可能性がある電気機器等のコンセントを抜きます。

・アンペアブレーカーが落ちた際の対処方法

アンペアブレーカーが落ちた場合は、使用している電気機器の電源を全て切っていきます。一度アンペアブレーカーを入れて電気が復旧することをチェックし、使用する電気量が減るように調整して電気機器を使います。

・安全ブレーカーが落ちた際の対処方法

安全ブレーカーが落ちた場合は、該当の場所で使用している電気機器の電源を全て切ります。落ちてしまった安全ブレーカーを入れて、電気が復旧することを確認し、該当の場所で使用する電気量が減るように調整していきます。

漏電調査は安全のために電気工事業者へ!

ブレーカーが落ちた際の原因や対処方法は、ブレーカーの種類によって異なりますが、漏電ブレーカーが落ちた場合は漏電調査が必要です。建物内のどこかで漏電してしまっている状態なので、安全に正確に漏電問題を解決するために、漏電調査や修理は電気工事業者に依頼するようにしましょう。

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